麹町ソフィア歯科クリニックは専門医による精密根管治療により1本1本の歯を守ります。
当院は根管治療の専門医が在籍しています。
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Root 歯を残す精密な根管治療
根管治療とは
健康な歯髄には血管や神経が通っていて、歯に栄養を運んだり感覚を伝える役割を持っています。歯髄に虫歯の原因菌が感染すると、歯が痛いという症状が出るようになります。この状態から自然治癒することは難しく、放置すると歯髄が壊死し、感染が広がり周囲の骨や血液から全身に細菌が広がってしまいます。
根管治療とは、細菌に感染した神経や壊死した神経を歯髄の内部から取り除き、丁寧に除菌・充填をすることで歯の痛みを和らげ、さらなる感染拡大を防ぐことを目的としています。
精密根管治療の症例(治療例)
治療前
治療後
補綴物の形態不良を主訴に来院されました。補綴物の下に歯根が露出しており補綴物の黒いマージンが見え、審美的に気になる状態でした。術前の診査にて根尖部に病変を認め、根菅内の充填物が根尖まで到達していない状態を認めました。
(治療前のレントゲン写真の黄色い枠部分)
治療内容 | 根管治療 感染根管治療 |
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治療期間 | 4回 |
治療費 | 小臼歯マイクロエンド121,000円、再診料別、CT撮影別 |
治療計画 | 補綴のやり直しと根管治療 |
治療内容 | 通報通りの感染根管治療。今後病変の消失を待って補綴治療へ移行 |
リスク・副作用 | 口腔内、歯牙の状況により治療内容を変更する場合があります。精密根管治療後、予後不良が確認された場合は、歯根端切除術を行う場合があります。 |
他院にて抜歯と言われた歯の保存を試みた症例
治療前
治療後
右で噛めないことを主訴に来院されました。もともとう蝕リスクが高く多数歯に渡り治療が施されておりほとんどの歯が仮充填物になっていてしっかりと咬める場所がない状態でした。数ヶ月に渡り治療で通院していたにも関わらず右下は抜歯と宣告され、セカンドオピニオン目的にて来院。
右下はレントゲンにて根尖に大きく透過像を認めますが、破折所見はなく根管治療を行いました。他の歯へは補綴治療をし咬合を確立することで保存する計画としました。
治療内容 | 根管治療 |
---|---|
治療期間 | 4回 |
治療費 | 大臼歯マイクロエンド143,000円、再診料別、CT撮影別 |
治療計画 | 補綴のやり直しと根管治療治療内容:通報通りの感染根管治療。術直後の時点で病変の消失傾向を認めますが、今後さらに経過を追って病変の消失を待って補綴治療へ移行 |
リスク・副作用 | 口腔内、歯牙の状況により治療内容を変更する場合があります。精密根管治療後、予後不良が確認された場合は、歯根端切除術を行う場合があります。 |
歯髄と虫歯の進行との関係
虫歯は、基本的に歯の表面から内部に向かって進行します。
C1の段階では表面のエナメル質のみが虫歯の原因菌に犯されます。C2の段階では象牙質までが、C3の段階では歯髄までが、C4の段階では歯のほとんどが虫歯の原因菌に侵されます。
根管治療では、虫歯の原因菌が歯髄に達するC3とC4の段階の歯に対して行います。
根管治療4つの主な治療
抜髄
抜髄とは歯髄炎になってしまった歯髄を除去する根管治療です。 虫歯菌の進行、噛み合わせの不具合による持続的な力の刺激などから歯髄が炎症を起こしている状態を歯髄炎といいます。この場合、症状を改善するために炎症を起こした歯髄を取り除く「抜髄」という処置を行います。
感染根管治療
歯髄炎を放置すると、歯髄が壊死し、細菌に感染し歯根の尖端から歯槽骨の中まで炎症が広がり、根尖性歯周炎と呼ばれる状態になります。この場合、壊死した歯髄と感染し汚染された根管内を綺麗にする根管治療を行います。
再根管治療
すでに一度根管治療が施された歯に再び治療を行うことをいいます。前回の治療時に見逃された根管内や、治療時に根管内に入り込んだ細菌により感染が拡大し、場合によっては歯根の尖端から歯槽骨の中まで炎症が広がり、根尖性歯周炎と呼ばれる状態になります。この場合、前回の治療時の詰め物と細菌を除去し、汚染された根管を綺麗にします。
外科的歯内療法
上記の根管治療では治らなかった場合、もしくは上記根管治療の再発率を下げる目的でおこなう外科治療です。通常は原因歯周囲の歯肉を切開し病巣を取り除きます。
根管治療が難しい理由
根管治療は歯科治療の中でも最も難しい治療のひとつです。日本中の歯科医院で日常的に行われる治療法ですが、成功率が低く再治療が多いことはあまり知られていません。
根管治療が難しい理由の一つは感染のコントロールです。唾液の中に含まれる細菌が根管内に流入するのを防ぎ、無菌的状態を保ちながら治療を行う必要があります。
根管は小さな歯の根の部分です。この歯の根の本数はそれぞれ異なり、ミクロン単位で枝分かれしているため、肉眼では到底確認できません。病巣が見えないということが根管治療が難しいもう一つの理由です。
そのため、マイクロスコープやCT診断などによって病巣を確認していく必要があります。さらに、大変複雑に入り組んでいる根管内から、感染・壊死した神経や細菌を確実に取り除き、そのすき間をくまなく除菌・充填していくことになります。もし根管内に細菌が残ってしまうとそこから繁殖をし、再治療の原因となります。
麹町ソフィア歯科クリニックの精密根管治療
マイクロスコープを使用した精密な根管治療
複雑に入り組んでおり、非常に細かい作業が伴う根管治療を精密に行うためには、マイクロスコープを的確に使いこなし、患部をしっかりと把握したうえでの治療がポイントになります。私たちは日々、すべての治療においてマイクロスコープを使用し、取り扱いの研鑽を重ねています。マイクロスコープを使いこなす技術力と、細菌感染した歯質を残さず取り除く丁寧な治療で、精密な根管治療をご提供しています。
また、マイクロスコープは治療過程を写真や動画で撮影することもでき、患者様に後ほどご確認いただくこともできます。これにより「どんな治療をされたかわからない」という不安を軽減し、患者様が安心して治療を受けられるよう努めています。
治療精度をあげる最新機器での検査
3Dでの画像診断を用いて歯根の形状や本数を把握したり、病巣の有無、病巣の広がりを精密に把握することができます。歯の神経が集まる根管内は非常に複雑な構造をしており、マイクロスコープを持ってしても情報が不十分な場合もありえます。そこで治療前に必ずCT検査を行い、病変や根管、歯を支える骨の状態をしっかりと確認します。これにより治療の成功率が格段に上がり、術後のトラブルや再治療のリスクを減らすことにもつながっています。
根管治療を専門に行う歯科医師による確かな診断
麹町ソフィア歯科クリニックには根管治療を専門に行う日本歯内療法学会専門医が在籍し、豊富な経験と知識に基づき適切な診断を行っております。また、レントゲン写真やお口の模型、マイクロスコープでの撮影画像などを交えながら、治療計画をわかりやすくご説明いたします。なるべく歯を抜かない治療を心がけておりますので、他院で抜歯を勧められた方もぜひ一度ご相談ください。
徹底した感染コントロール
根管治療が必要となる大きな原因は、歯髄への虫歯菌の感染です。根管治療は目に見えないほど小さな細菌との戦いだからこそ、徹底した感染対策が必要となります。唾液には虫歯菌をはじめとするさまざまな細菌や汚れが常に存在しています。
根管治療の際にはお口全体に薄いゴムシートを被せ、治療をする歯だけをお口の中で露出させるラバーダム防湿法という方法を必ず施します。これにより唾液の流入を遮断し根管内をクリーンかつ無菌状態に保ちながら治療が可能となります。
根管治療が必要となる大きな原因は、歯髄への虫歯菌の感染です。根管治療は目に見えないほど小さな細菌との戦いだからこそ、徹底した感染対策が必要となります。そこで注意したいのが、細菌をふんだんに含む「唾液」です。唾液がある環境下での治療は、感染制御がされていない青空の下で外科手術をするのと同じようなもの。私たちはラバーダムを用いた感染対策により、患部とその他の箇所を隔離し、根管内への細菌の侵入を徹底的に防いでいます。
十分な治療時間&診療回数の少ない治療
1回あたりの治療時間を十分に設け、全体の診療回数の削減に努めております。1回1回、密度の濃い治療をご提供することで、通院にかかるご負担を軽減いたします。また、毎回精度の高い治療を行うことで、完治までの期間を短縮することにもつながっています。患者様にとって無理のないスケジュールで治療を進めていきます。
お口の健康維持は、治療後が本番です
虫歯は再発リスクが高く、せっかく治療を施しても、虫歯になる原因や生活習慣を見直さなければ、再発・再治療を繰り返してしまうのです。
私たちは「虫歯の再発ゼロ」を目標に、患者様一人ひとりのライフスタイルや食習慣、ご年齢や性格に合わせた予防プランをご提案しております。また、治療を施した者の当然の責務として、予後の定期チェックも欠かしません。術後の経過や歯の神経の様子を定期的に確認するため、状態によっては3ヵ月に1回、少なくとも半年に1回はご来院いただくようご案内しております。
日々の予防が、未来の健康につながっていきます。お口の健康管理の頼れるパートナーとして、患者様と二人三脚で再発予防に努めてまいります。
根管治療のよくある質問
- 通院回数は何回かかりますか?
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治療する歯の部位、状態によりますが、前歯や小臼歯ですと2回から3回、大臼歯ですと3回から4回が目安です。
根管の中が綺麗になった時点で薬剤を詰めて終了となります。治療終了後に外科的治療へ移行する場合もあります。また症状が改善したか確認をするために少し期間を空ける場合もあります。
多少の時間がかかっても、歯を残し、きちんと噛んで食事がとれることを最終目標としています。
- マイクロスコープを使用すれば歯は残せますか?
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マイクロスコープは、非常に優れたツールです。裸眼と比較して最大20倍程度まで拡大視野を得ることができ、非常に明るい光源が搭載されているため、従来の肉眼治療では見えなかった感染源や、根の走行も確認でき、見ながら治療ができるため残せる歯の可能性が大きく広がりました。
しかしながらマイクロスコープを見ていれば必ず歯が治るのか、残せるかというと、そういうことではありません。
マイクロスコープ越しに覗いた世界を活かすことのできる専門知識や技術が必要です。また、術前に撮影する歯科用CTも歯を残す可能性を探るために有効です。3次元的に根の構造を知って、治療に臨むことは非常に重要な点になります。
マイクロスコープがあれば歯を治せるということではなく、歯科医師の専門的な知識と豊富な経験があってこそマイクロスコープを用いた治療が活かされ、歯を残す可能性が広がるのです。
- 他院で抜歯と言われました。
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他院で抜歯と診断されたが歯を残したいという目的で受診される方がほとんどです。根管治療が成功すれば、歯の保存が出来ます。
しかしながら、歯に縦にひびが入っていたり、歯の大半が虫歯で溶かされていたり、歯周病が重症の場合は被せ物ができず抜歯となることがあります。
- 他院で治療中ですが診てもらえますか?
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はい、可能です。他医院で治療しているがなかなか痛みがとれない。良くならないという理由で転院される方も多くいらっしゃいます。
- 根管治療を何度も繰り返していて、治りません。
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根管治療は、歯の中にある非常に複雑な走行をしている管を治療します。
マイクロスコープや歯科用CTを用いて精査すると、裸眼では見えない小さな感染源や、隠れた根の管がみつかることもあります。根の外に病変がある場合や、根に縦にヒビが入ってしまっていることもあります。
それらが痛みの再発や、痛みが持続する原因になっていることがあります。
重要なことは痛みの原因を見つけ適切な治療をすることで、マイクロスコープやCTの設備で一度精査してみると違った角度から歯の問題が見つかるかもしれません。
- 治療中や治療後に痛みを感じますか?
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治療中は局所麻酔をしているため、痛みはありません。しかしながら根管治療後は、症状によっては一過性に痛みが出る場合があります。徐々に軽減していくことが多いです。
- 他院で歯の神経をとると言われましたがとりたくありません。
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歯の神経・歯髄は細菌の侵入を防ぐ防御機能、免疫機能、歯を中から丈夫にする機能があり、歯を長く使っていくためには、神経が生きていることは非常に重要です。
麹町ソフィア歯科クリニックでは神経を残す治療については非常に重視しており、マイクロスコープや新しい薬剤を用いて、深い虫歯でも神経を残すよう努力しています。しかしながら、長期間虫歯に曝露され弱った神経を無理に残すと本来の防御機能、免疫機能が正常に働かず、虫歯菌が歯の奥の骨にまで広がることを許してしまいます。適切な治療のもと根管内に薬剤を詰め封鎖することは、細菌の侵入を防ぎ、結局は歯を長期に残すことに繋がります。
マイクロスコープや歯科用CTを用いて診断し神経を残す場合、とる場合、両方のメリットとデメリットをご理解いただき治療選択されることをおすすめしています。
麹町ソフィア歯科クリニック
院長 河野 知容
歯科治療はその原因を取り除かなければ、一時的に回復することができても、またすぐに問題が出現して再治療を繰り返しがちです。「なぜこうなってしまったのか?」という視点で原因を探り、その原因を取り除く治療方法をご提案するため、まずはお話を聞かせてください。